本記事は広告を含みます。対象は「Anker Nano Charger(70W, 3 Ports)/A121A」と「Anker Prime Charger(100W, 3 Ports, GaN)/A2688」です。充電速度、発熱、機器との相性を当サイトで実測したレビューではありません。「Prime Wall Charger 100W/A2343」は別の製品として扱います。
「ノートPCとスマホの充電器を、一つにまとめたい」
「USBハブの電源にも使うなら、100Wを買えば十分?」
充電器を選ぶときは、まず「一台ずつ充電するのか」「作業中に何台も同時につなぐのか」を考えてみましょう。
先に結論:一台中心ならNano。PCに65Wの枠を残して同時充電するならPrime
必要な給電条件が合い、PCを一台だけ充電することが多いなら、軽いNanoが有力な候補です。一方、PC側へ最大65Wを確保しながら、もう一方のUSB-Cでも同時に充電したいならPrimeが向いています。NanoのUSB-C2台同時出力は45W+22.5Wまたは60W+5W、Primeは65W+35Wと案内されています。 [2] [6]
ただし、PCへ100Wを給電しながら、同じ充電器でスマホも同時に充電したい場合、この2機種では条件を満たせません。 最大出力の数字だけで決めず、普段どんな組み合わせで接続するかで選ぶのが大切です。
1.同じ3ポートでも、出力と大きさが違う
スマホでは表を左右にスクロールできます。
| 比較項目 | Nano 70W・A121A | Prime 100W・A2688 |
|---|---|---|
| 端子の数 | USB-C×2、USB-A×1 | 同じ |
| USB-Cを1ポートだけ使う場合 | 最大70W | 最大100W |
| USB-Aを単独で使う場合 | 最大33W | 最大22.5W |
| 本体寸法 | 約53×43×32mm | 約68×45×29mm |
| 重さ | 約120g | 約168g |
| プラグ | 折りたたみ式 | 折りたたみ式 |
| 充電ケーブル | 標準では付属しない | 標準では付属しない |
記載の数値はメーカー公表値です。USB-Cの最大値は単独使用時のもので、USB-Aにも同じ出力が出るわけではありません。実際の充電速度は、接続する機器やケーブル、対応する充電規格などに左右されます。 [1] [4] [5]
重さの差は計算上48gです。毎日持ち歩くなら大切な判断材料になりますが、Nanoのほうがすべての寸法で小さいわけではありません。厚みの一辺はNanoが32mm、Primeが29mmとなっています。
充電器本体のサイズだけでなく、持ち歩くケーブルを一緒にポーチへ収めたときの使い勝手もイメージしておきましょう。
2.いちばん大切なのは、2台・3台をつないだときの出力
以下では、USB-Aから遠い方のUSB-CをC1、近い方をC2と呼びます。メーカーの正面図では、上からC1・C2・Aの順です。 [2] [8]
スマホでは表を左右にスクロールできます。
| 使用するポート | Nano 70W | Prime 100W |
|---|---|---|
| C1+C2 | 45W+22.5W、または60W+5W | 65W+35W |
| C1+USB-A | 45W+22.5W、または60W+5W | 65W+22.5W |
| C2+USB-A | 45W+22.5W、または60W+5W | 2ポート合計で最大24W |
| C1+C2+USB-A | 45W+7.5W+7.5W | C1が最大65W、残る2ポートで合計最大24W |
メーカーの出力配分図をもとに確認していきましょう。表の数値は配分の上限であり、接続した機器が常にその電力を受け取れる保証ではありません。またNanoの2通りの配分も、利用者が好みの値に固定できる機能としては案内されていません。 [2] [6] [7]
特に注意したいのが3台同時の接続です。Nanoは合計60W、Primeは合計最大89Wまで下がります。Primeの残り24Wの枠も、「C2に24W、USB-Aにも24W」出るわけではなく、「必ず12Wずつ均等に分かれる」という意味でもありません。 [2] [8] [7]
3ポートを搭載していることと、3台すべてを高出力で充電できることは別です。 PC・スマホ・イヤホンを毎回つなぐ人は、この状態から選びましょう。
Primeは、PCを挿すUSB-Cの位置も重要
Primeは、PCなどの高い電力が必要な機器を上側のUSB-Cへ接続するよう案内しています。C2とUSB-Aだけの同時使用は合計最大24Wなので、単独では100W対応のUSB-Cでも、組み合わせ次第で割り当てが変わります。 [4] [6]
「空いているUSB-Cならどちらでも同じ」と思わず、PCはC1へ、もう一台をC2やUSB-Aへ、という使い方を先に決めておくと分かりやすくなります。
3.65WのPCとスマホを同時に充電したいなら、Nanoの70Wでは足りない
ここでいう「足りない」は、PC側へ65Wを確保するという条件を満たさないという意味です。低い出力でも充電できるか、作業中にバッテリー残量を維持できるかは、PC側の条件を別に確認します。
Nanoは、メーカーも65W以上の高出力PCを充電する際には、USB-Cの単ポート使用を勧めています。スマホなどを追加すると、前の表の同時使用時の配分になります。 [12]
一方、PrimeのC1+C2なら65W+35Wの出力が可能です。ノートPCとスマホを同時にしっかり充電したいなら、上位の100Wモデルを選ぶ十分な理由になります。なお、スマホが実際に35Wで充電できるかどうかは、端末側の対応規格次第です。 [6] [9]
反対に、PCへ給電するときはスマホをつながず、一台ずつ使う予定なら、Nanoで必要な出力を満たせるかを先に考えてよいでしょう。
PCもスマホも「100W充電器だから速くなる」とは限らない
USB PDによる急速充電には、機器・充電器・ケーブルのすべてが規格に対応している必要があります。PCにUSB-C端子があるからといって、必ずしも必要な電力で充電できるとは限りません。 [9]
お使いのPCの正確な型番をもとに、USB-C充電への対応状況や推奨ワット数を確認しておきましょう。スマホも同様で、端末側の受け入れ上限を超えて、充電器が無理に100Wを流し込むような仕組みにはなっていません。 [9]
4.ハブ経由でPCへ最大85Wを送りたいなら、Primeも一台専用にする
例えばAnker Nano USB-Cハブ「A83D2」は、PCへ最大85Wを給電するために、100W対応のUSB PD充電器とケーブルを必要とします。ハブ自体も動作電力を消費するため、100Wを入力してもPCへそのまま100Wが届くわけではありません。 [10]
接続の流れは、充電器 → ハブのPD-IN → ノートPCです。
この条件と充電器の仕様を比べると、Nano 70Wは単独でも100Wを供給できません。Prime 100Wなら単独使用時に100W供給が可能ですが、空きポートへスマホを追加すると、ハブをつないだC1の出力は最大65Wに制限されます。その状態ではハブからPCへ85Wを送り続けることはできません。 なお、これは公開仕様から導いた判断であり、実際の機器を組み合わせた測定結果ではありません。 [10] [6] [5]
「100W充電器だから安心」と思い込まず、ハブへの給電中にほかのポートも同時に使う予定があるかどうかを確認しておきましょう。
PCに必要な給電量がもっと小さい場合は、無理に100Wモデルを買い直す必要はありません。ただし、低い入力時にPCへ具体的に何Wが届くかについては、未検証の計算でお伝えすることはできません。
ケーブルを抜き差しするときの給電も考える
Ankerの一般向け解説は、多ポート充電器では電力の再配分により、一時的に給電が途切れる場合があると説明しています。ただし、今回の2機種・接続環境での瞬断時間や、ハブ・SSDへの影響は検証していません。 [11]
ハブ経由でデータをやり取りしているときは、転送中に充電器側のケーブルを抜き差ししない運用をおすすめします。なお、これは「この組み合わせで必ずSSDの接続が切れる」と断定するものではありません。
5.70Wでもケーブルを確認。60W用では最大出力を使えない
両製品とも、充電ケーブルは付属していません。充電器本体の価格だけでなく、PCやスマホの性能を引き出せる対応ケーブルが手元にあるかも確認しておきましょう。 [12] [13]
USB-Cケーブルには、最大60W、100W、240W対応などの違いがあります。一般的な60W対応ケーブルのままでは、Nanoの70WやPrimeの100Wといった最大出力を引き出すことができません。 [9]
この2機種で60Wを超える出力を活かすなら、「100W以上対応」と明記されたUSB-C&USB-Cケーブルを用意すると分かりやすいでしょう。使いやすい長さや、機器側の対応条件もあわせてチェックしてください。
すでに規格に合ったケーブルをお持ちなら買い足す必要はありません。ただし、「問題なく充電できているから」と何W対応か確かめないまま使っていると、充電器本来のスピードが出ていないこともあります。
なお、ケーブルの充電対応W数と、SSDのデータ転送速度・映像出力への対応は別です。「100W対応」の一項目だけで、ハブとPCをつなぐ高機能ケーブルの代わりになるとは判断しません。 [11]
6.持ち歩くなら軽さだけでなく、コンセントの周囲も見る
重さはNanoが約120g、Primeが約168gで、どちらも持ち運びに便利な折りたたみ式プラグを採用しています。ただし、本体をコンセントに挿したときの向きや、隣の差し込み口と干渉しないかは、使う場所の形状によって異なります。 [12] [13]
自宅の壁コンセントやデスク上の電源タップ、カフェや出張先など、普段使う場所でケーブルが無理なく配線できるかをイメージしてみましょう。なお、製品説明にある「抜け落ちづらい」という特徴は、緩んだコンセントでも安全に使えるという意味ではありません。
公式の安全案内では、プラグを根元まで確実に差し込むことや、破損・異臭・異常な発熱が見られる場合は直ちに使用を中止することが求められています。小型化技術や温度管理機能が備わっていても、異常を感じたまま使い続けるのは禁物です。 [3] [8]
今回の2製品は、コンセントに挿して使う充電器です。電源のない外出先でも充電したい場合は、モバイルバッテリーを備えた別タイプを検討しましょう。当サイトのAnker A1637の記事では、充電器とバッテリーを一体化させた選択肢を紹介しています。今回の70W・100Wモデルと全く同じ出力を出せる代用品として紹介しているわけではありません。 [14]
7.購入前に、同時接続の組み合わせと型番をそろえる
購入前には、「PCだけ」「PC+スマホ」「PC+スマホ+小物」のうち、どの使い方が一番多いかを決めておき、その接続状態での配分を確認しましょう。必要なケーブル代や送料も含めた総額で比較するのがおすすめです。
今回の型番はNanoがA121A、PrimeがA2688です。Primeには外観や名前が似ている「Prime Wall Charger 100W/A2343」も存在するため、「100W・3ポート」という表記だけで同じ製品と判断しないよう注意してください。 [4] [15]
また、公式ページの標準保証期間はNanoが18か月、Primeが24か月となっており、会員登録による6か月延長も案内されています。保証の対象となる購入先や適用条件はあらかじめ確認しておき、保証期間の長さだけをそのまま製品寿命と考えないようにしましょう。 [1] [4]
選ぶ機種が決まったら、購入先を確認
価格・送料・納期・在庫は販売先で変わります。容量・色・タイプを選ぶページでは、下に記した条件を注文画面でもご確認ください。
まとめ:最大Wより、普段つなぐ台数で選ぶ
一台ずつの充電が中心なら、まずはNanoでお手持ちの機器の条件を満たせるか確認してみましょう。PCとスマホの同時充電がメインなら、PrimeのC1へPCをつなぐ構成が適しています。ハブへ100Wを給電したい場合は、単独使用になる点を考慮して選ぶ必要があります。
今の充電器でポート数にも充電待ちの時間にも不満がないなら、単にワット数の数字を大きくするためだけに買い替える必要はありません。
一台のときに何W出るかではなく、普段の台数をつないだときに、PCへ何W残るか。そこから選ぶと、必要な一台が決まります。
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原稿の情報確認日:2026年9月13日。実装時の再照合:2026年9月14日。メーカー公式仕様、出力配分図、クイックスタートガイドを確認しています。以下は資料へのリンクです。
- Anker公式「Anker Nano Charger (70W, 3 Ports)」
- Anker公式「A121A 製品の仕様・出力配分図」(PDF・1ページ目、図も確認)
- Anker公式「A121A クイックスタートガイド」(PDF、日本語の注意事項)
- Anker公式「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」
- 上記公式商品ページの「単ポート利用時」出力図
- 上記公式商品ページの「2ポート利用時」出力図
- 上記公式商品ページの「3ポート利用時」出力図
- Anker公式「A2688 クイックスタートガイド」(PDF・1ページ目の注意事項、2ページ目の仕様)
- Anker公式「USB PD(USB Power Delivery)とは?」
- Anker公式「A83D2 取扱説明書」(PDF・2ページ目のPD入力と85W出力条件)
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